歯科医療の届かない障害児に医療奉仕
- osakakamigatarc
- 1 日前
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今年度も整肢学園の園児に対して歯科検診を実施しました。
同学園は、医療法に基づく病院としての機能と、児童福祉法に基づく障害児施設としての機能を備えた医療型障害児入所施設で、重症心身障害児や肢体不自由児が入所しています。
脳性麻痺や遺伝子病、先天性骨格異常などによる運動障害とその合併症がある児童、また被虐待児症候群の子どもに対し、専門的医療とリハビリテーションが提供されています。しかしながら、口腔に対する対応は殆ど実施されていません。
そこで当クラブでは、入所者の歯科検診を実施し、治療の必要性の有無を確認しました。対象者は、外科的に気道確保され終日呼吸器を装着された最重症心身障害児から、車いすで移動可能な肢体不自由児までいます。
私たちは、歯科医師、歯科衛生士、補助者のロータリー会員、ロータリーファミリーであり、施設の医師、看護師、理学療法士、言語聴覚士などの医療スタッフと協力して、9月から10月にかけて、3回歯科検診を実施しました。
検診対象者は34名で、1歳2か月から37歳1か月までの年齢層で、0~5歳代11名、6~10歳代10名、11~15歳代6名、16~20歳代5名、21歳以上2名で、男性23名、女性11名でした。これらのうち、歯科受診を受けている被検者は2名のみであり、あとは殆んど歯科受診を受けていませんでした。
検診の結果、日常の口腔ケアが困難なうえに、専門的な歯科の介入がないため、口腔清掃不良による重度歯周病、歯石沈着が多くみられ、早急な要治療者もいました。




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